PUMP2 sport

全力の全力の全力

自分がそのルートを完登するイメージが全く作れないのに強く惹きつけられる、そのルートを完登したくて仕方がない。
あまりにも出来ないのにやりたい。
なんだか不思議な気持ち。

先日ヒデさんに勧められて初めてパンプ2にある啓代ちゃんがセットした5.13cにトライした。ピンク□かな?

昨年のセットからほぼ1年存在しているルートだったが、その見た目に圧倒されてしまって今まで全く手を付けることが無かったルートだった。初手から細かいカチが連続していかにも悪そうなルート。特にカチに苦手意識が強いこともあって5.13bを完登した後も手を付ける気にならず、動きが大きくて楽しそうな5.13dに手を付けていた。(こちらも全然出来ているわけではないのだけれど)

そんなルートに初トライをしたのが3月11日。
果たしてトライと言って良いのかどうか。

スタートからの4手はどうにか進んで1ピン目こそ正規のホールドでクリップしたもののその直後のムーブが出来ず、他のルートのガバを使って1つ上のヌンチャクにクリップ。それ以降も1手止めてはガバに逃げてからのクリップが続く。

幸い空いている時間帯だったので散々苦戦しながらもじっくりと時間をかけさせてもらって終了点の直前まで到達。
さらに最後の1手が悪い!(笑
もうあまりに悪すぎて笑いがこみ上げてくる。

苦手意識から力んでしまっているのもあるだろうけれど、全てのパートでつい声が出てしまう。
全力の全力でぶつかって、なんとか1手止められる、そんな感じが延々と続く。
全力でやれば止められる1手が続くとも言える。出来ないわけじゃない。ただ、出力の調整をする余裕が無い。

ルートをトライしていてそのルートを作った人を想像したのは初めてだった。
それまで、セッターがどんな思いで、力量でルートを作っているのかあまり考えたことがなかった。
ただ、5.Xというグレードに対して挑戦をしていた。

世界チャンピオン 野口啓代の世界。
僕が叫び声を上げながら力を振り絞ってようやく1手止めることが出来るホールドを容易く保持して登っていくのだろう。
それを想像したらなんだか体がブルっと震えた。

今のツナミのホールドがあるのは4月13日まで。
あとたった3週間でどこまで頑張れるのか、今の自分の限界まで振り絞ってどこまで行けるのか。
限界を越えることが出来たとして完登にどこまで近づけるのか。
想像するとワクワクします。

全力の全力でぶつかるって楽しい!楽しいぞー!

3/11 1トライ テンテンの探り便
3/20 2トライ テンテンの探り便・本気トライで13手/38

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