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秋の瑞牆カンマンボロンで「LOL(5.13a)」との出会い。

2016/07/01

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突き抜けるような青空でこの季節としては快適な気温。瑞牆山のカンマンボロンに安間君と登りに行ってきました。国体があったり岡山ツアーに行ってしまったこともあって今年は小川山瑞牆に行くのは諦めてたんですが、ちょうど良いタイミングで誘ってもらったので日帰り瑞牆!彼の目標は平山ユージさん初登の「Cafecito Necesito(5.14b/c)」。僕は初カンマンボロンで久しぶりの花崗岩。なんとなく花崗岩でのリード勘がつかめればいいかなーぐらいに考えてたんですが、「LOL(5.13a)」というルートに出会えたのはとても幸運でした。

「LOL(5.13a)」今回完登には至りませんでしたが、花崗岩の持つ色々な表情をギュッと詰め込んだようなルートで内容は間違いなく三ツ星。トライしたことそのものの充足感がとても大きくて完登出来なかった悔しさよりも満足感が先に来てしまうような気持ちです。瑞牆本によると星一つ、あまりトライされていないそうですが、全ての人にトライしてもらいたいルートです。こちらも平山ユージさん初登。

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「Cafecito Necesito(5.14b/c)」のライン。少しずつ少しずつ登っていく姿が印象的。静寂に包まれた森の中、目の前にそびえ立つ岩壁と向き合う。とても贅沢な時間。

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この日の1便目で完登!おめでとう!なんと第2登だそうです。本人のコメントはフェイスブックページより。

昨日は前回撮影で行った瑞牆山を再び訪れ、Cafecito Necesito 5.14b/cの第2登に成功しました!このルートは2012年に平山ユージさんがボルトを打ち、初登しました。パワフルな下部から全く表情の違うテクニカルな上部に入り...

Posted by Sachi Amma on 2015年11月5日

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僕はというと「ボロンボロン(5.11a)」をOS、「砂の塔(5.12a)」をFLした後は「LOL(5.13a)」にトライ。久しぶりの花崗岩、結晶への足置きが信じられず腕はパンパンでしたが登るたびに感触が良くなってきてこれはワンデイ完登あるか!?と密かに盛り上がってましたがそんなには甘くなかった。疲労に追い込まれて手順が乱れたところでメンタル的にやられてしまい持ち直すことが出来ずフォール。

完登出来なかった事はもちろん悔しいのですが、ジムでのクライミング的なパワフルさが必要な下部から花崗岩特有のフレアしたクラック沿いに様々なテクニックを駆使して登っていく上部へのルートの質の変化、そして木々が青々とした影を落とす下部から陽の光でキラキラと輝く上部といった視覚的な変化もとても美しく、このルートに出会えた喜び、自分の引き出しをどんどん開けてぶつけていく充実感から幸せな気持ちで終えた一日でした。

これまでの花崗岩でのリード最高グレードは「イエロークラッシュ(5.12a)」。ブログ(小川山 あわわ、哲学者になる)を見るとこれを登ったのが2012年の9月みたいなので3年もほとんど花崗岩でリードしてなかったのかと思うと驚きです。今シーズンどうにかもう一回行けないかなー。誰か一緒にカンマンボロン行きませんか?(笑)このエリアはさらに高グレードの課題揃っているし見た目に登りたいカッコイイ課題もあるしでまだまだ登りたいルートは沢山。通いたいエリアが増えてしまった!

記録
「ボロンボロン(5.11a)」OS。アップで2便。
「砂の塔(5.12a)」FL。アプローチとしての下部から急に表情を変える核心部。OSだったら登れなかっただろうなー。
「LOL(5.13a)」OSトライ失敗。下部の一連のボルダームーブで足を拾いきれずフォール。その後はテンテンでムーブ探り。
「LOL(5.13a)」RPトライ1。上部で自分的に最も苦労したパートまで到達、ムーブに入るも足がスリップしてフォール。1テン。
「LOL(5.13a)」RPトライ2。ほぼ日が暮れてホールドが見難くなる中泣きのラストトライ。前回フォールしたポイントは越えたもののその後の手順ミスでフォール。1テン。次はいける!

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