crack sport 小川山

小川山 狂宴


11/3
土曜日は小川山に行った。珍しく日帰りで、さらに珍しいことにアワワと別行動。なんとなくペースが狂って出発準備から変な感じ。ただ単にボヤボヤっとしてるだけかな?

日中はザキさんらと妹岩でクラック、夜はカナダに行くらしいケンタの追い出し祭とヤマーンチームの大人の小川山の二本立て。幸い両方の宴の場所が近くて良かったです。

一日中素晴らしい天気で、気温はパキッと低かったけどどこまでも広がる深い青空と岩と少し葉を落としはじめた紅葉と、最高の景観でした。

妹岩
基本的には今回はクラック初体験の人達がトップロープで遊ぶ、少し覚えたザキさんがトップロープしつつ擬似リードする、という感じ。
僕はその隙に開拓王とかジャックと豆の木とかトライ出来たらいいなー、と思いつつ。

到着時点で1PT(2名)がカサブランカにトップロープで取り付いているのみ。今日はガラガラかな!と思ったらさすが人気ルート、絶え間無く誰かが登ったりトップロープが張られたりとほとんどフリーの時間はなかったような。とはいえトータルでも10名程度?とガラガラと言ってよい妹岩でした。

愛情物語でアップしつつトップロープを張る。思ってたよりもジャムを必要とする部分が少なくて残念。
みんな比較的スムーズに登れてましたねー。ザキさんは自分で全部プロテクションを取りつつノーテンでトップアウト。降りながら確認したところ効いてないカムも少なかったみたいで良いですね。

続いて辰の子太郎。
僕はOSトライで無事完登。すごく気持ちが良くて1Pで終わらせるのが勿体無くなってしまってそのまま2P目に。2P目もすごく楽しくて最高に楽しく登れました。あとは、終了点からの眺めが素晴らしくて、是非とも2P目の終了点まで登って欲しいルートです。1Pで終わらせるのはもったいない。60mロープで1P目の終了点まで降りて結び変えとトップロープ作成。

少し休憩している間に辰の子太郎に別PTが取り付いていたのでみんなにマラ岩の頂上に行って欲しくて川上小唄へ。
毎回1P目から2P目のバランシーなトラバースが嫌いだったのですが、ここに来て画期的な新ムーブが判明して一気に心理的なプレッシャーが減少しました。初めて触ってから3年ぐらい経ってるけと、逆に今までなんであんなムーブしてたんだろうって感じですね。
一応他の人もスイスイと新ムーブで行けてたので独りよがりではないはず。

間を縫って僕はジャックと豆の木のFLトライ。数年前にリッキーのOSトライのビレイをしていて、クラックの登りなんて背中見ててもなんもわかんないし気持ちはOSトライですが厳密にはFLですね。
下部の広めのクラック(めちゃくちゃコンディション良いのにここだけ濡れてる)と最後右に出る直前の部分で少し苦戦するも無事に完登。ジャムの効きがいいしとても良いルート!

そうこうするうちに辰の子太郎が空いたのでみんなでトップロープでトライ。さすがに石田塾で習ってきたザキさんはスルスルと1P目の終了点まで。2P目を繋げるかどうかは行ってから判断でー、と言っていたのですが挑戦することに!したものの下部で敗退を決意してカムエイドで1P目の終了点に戻る。
敗退は残念でしたが自分のカムにテンションしたのは初とのこと、大きな一歩ですね!
初体験のみんなは痛がりながらも楽しめた様子。

ジャックと豆の木のFLで満足して終わりにしようかな?と悩みましたがやっぱり物足りないので帰ってきた開拓王にトライ。
前回のトライではカンテを抜けるムーブ、上部スラブのムーブが解決出来なかったこともあって、今回も緊張のトライでしたが、どちらも現場で思いついたムーブがばっちりはまって無事に完登。これもリッキーのOSトライのビレイをしたルートでずーっと気になっていたので登れて嬉しいです。

そんな感じですっかり暗くなってきたのであわてて下山。
日陰はめちゃくちゃ寒いし岩は最高に冷たかったですが、この前きた時とは別次元のフリクションでした。秋終盤ですが、これからの数週間に勝負をかける人たちがいっぱいいるんだろうな。僕は11月は鳳来通いの予定です。

さて、本日のメイン、ケンタ追い出しの宴。
汚い大岩の裏に行ってみると燃え盛る炎とそれに群がって手に手に串を持って肉を焼く人々。頭に角でも生えてたら完全に地獄の三丁目ですね。
でも幸い群がってるのは肉に飢えたクライマー達でした。

ソーセージに群がって一瞬で消化し、和牛、豚、鳥、と端から跡形もなく食べ尽くし、チッペメイドの絶品カレー風味チャーハン?を消滅させ、その食欲はとどまるところを知らず、果ては丸々と太った稲田、もといイナダを丸焼きにしてあっという間に骨だけにし、その片手間にビール、ケンタ汁(日本酒)、ホットワイン、熱燗を瞬く間に空け…

盛り上がったら当然脱ぎ始めるわけで、この日は特別な日なわけで、いつになくヒートアップして過去最高の脱ぎっぷりを披露し、男は全員パン1(空気を読んで主役のケンタだけ白パンツ、他は全員黒)、それを囲んで撮影しまくる女性陣、という謎の構図。

キレが足りないから腕立てだー、と言ってたはずなのに何故か始まる組み体操。見事4段ピラミッドを完成させ、裸の男どもの頂点に立つはともこ姫。お見事でした。

ただ、さすがに盛り上がりすぎてしまい、近隣の方々には多大なるご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ありませんでした。

僕は合間合間に抜け出して、こちらは我らがヤマーンチームによる大人のキャンプ飯も堪能。
バーベキューマシーンで上品に焼かれるコストコ産の赤身肉に舌鼓を打ちつつ、アクアパッツァなるお上品料理にほっぺたが落ちそうになり、コップが動く魔法の机(表面が凍りついてて斜めってる)で飲み物をこぼしかけながらしっとりした焚き火を囲む。

静と動を同時に楽しむというあまりに贅沢な小川山でしたが日帰りだったのでぐっと涙を堪えながら別れを告げて一路東京へ。
行きもガラガラでしたが、帰りもガラガラで快適なドライブでした。

皆様ありがとうございました!

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