ボルダリング インストラクター

独立します。

2016/07/01

6a00fae8dfaffb000b0110185fd20d860f

あけましておめでとうございます。2016年もよろしくお願いします。

表題にも書いたとおり、2月末をもって現在働いているクライミングジムKrimpを離れ、個人でセッター業、インストラクター業を始めることにしました。当面はボルダリングのインストラクターをメインにしようと思っています。

IT業界に身をおいていた時も、クライミング界に足を突っ込んだ時も、なんとはなしに組織の庇護下で働いてきた自分にとって非常に緊張する決断で、始まる前から本当に良いのだろうかと何度も自問し、その度に引き返したいような気持ちに襲われました。ただ、今後10年20年かけて全力で情熱を注ぐ事が出来ること、そして自分自身が人間として、クライマーとしてさらに成長していくために、インストラクターとして仕事をしていこうと決断しました。

僕が最も伝えていきたい事は「クライミングの世界はとてもとても広くてもっともっと楽しい」という事。

山登りに端を発するクライミングという文化。最初はただ歩くだけだった山登りも、道具を使った登攀、そして道具を使わないフリークライミング、より集約されたボルダリングへと至りました。今では街中にボルダリング専門のジムが林立し、その歴史に思いを馳せるような機会はほとんど失われたと言えます。

「登る」という事はそれそのものがとても楽しいです。なので室内のボルダリングだけで楽しみが完結しつつある現状はとても歓迎です。「登る」という事を”比較的”安全に楽しむための施設が町中に沢山あって多くの人がそれを楽しんでくれている事もとても嬉しいです。ただ、僕はその先に無限に広がる世界に気が付かずに終わってしまう人が多い現状はものすごく勿体ないと思います。

今見えている「ボルダリング」の世界がもっともっと広い世界の一端だという事。そしてその広い広い世界まであと一歩という所に来ていると言う事。それを僕は沢山の人に伝えていきたいです。そしてその一歩を踏み出す手伝いが出来たらどんなにか素晴らしいだろうと思います。

1人でも多くの人にボルダリングを安全に楽しんで欲しい、怪我のリスクを減らしながら成長していって欲しい。そして、その先にある広い広いクライミングの世界に気がついて欲しい。そうした思いを実際にインストラクターとして活動していく中で伝えていきたいです。

選手としての活動ももちろん続けていきます。自分自身の限界を追い求める。より高みを求めてこそそれを伝えていくことが出来ると思います。これは僕がこれまでも、そしてこれからも師事していく伊東秀和さんが実践している事でもあります。そうした姿勢に強く引きつけられましたし、同じ一言の重みが違ってくる。僕も自分の限界を追い求める姿勢を緩めるつもりはありません。

新たに始める仕事とトレーニングの両立はとても難しい事だと思いますが、どちらもクライミングという道の上。どちらも全力でやることが両方に良い結果を生み出す事に繋がる事でしょう。

インストラクターとしての具体的な仕事のプラン、メニューについてはまた後日発表したいと思います。改めてよろしくお願いします。

また、セッター業務のご依頼もお待ちしております。
hirokiohta@gmail.com
までご一報ください。

-ボルダリング インストラクター