インストラクター資格

フリークライミングインストラクター資格取得の記録 その1(どんな資格なの?)

現在僕は日本山岳ガイド協会が出しているスポーツクライミングインストラクターという資格取得を目指して検定を受けています。

詳細は書くなと言われているので書けないのですが、今後取得したいと思う人のため、自分のためにどんな感じで取得したのか、簡単に記録を残しておこうと思います。

まずはどんな資格なの?という話から。

この資格は職能に合わせた3段階に分かれています。
1. インドアクライミングインストラクター

国内において人工壁におけるボルダリングからスポーツルートまでをインストラクター、コーチ、講師としての指導行為を有償で行うことができる。

2. スポーツクライミングインストラクター

国内において人工壁を含む、一般のガイドブック等(山と渓谷社、日本100 岩場参照)でゲレンデと称され整備された岩場でのボルダリングからシングルピッチのスポーツルート(注)までをインストラクター、コーチ、講師としての指導行為を有償で行うことができる。

3. フリークライミングインストラクター

国内において人工壁を含む、一般のガイドブック等(山と渓谷社、日本100 岩場参照)でゲレンデと称され整備された岩場でのボルダリングからシングルピッチおよびマルチピッチ(注)までをインストラクター、コーチ、講師としての指導行為を有償で行うことができる。

(* 職能別検定試験詳細規定「フリークライミングインストラクター」(平成28年6月9日改定)参照 - 公益社団法人日本山岳ガイド協会より抜粋)

このうちのスポーツクライミングインストラクターという資格を取得しようとしています。名前的に「フリークライミングインストラクター」の方がカッコイイなーなんて思うのですが、あまりカムなどを使うトラッドクライミングやマルチピッチを仕事として行うつもりがなかったのと、若干でもスポーツの方がかかる費用が安い、取得に必要な項目が少ない、という理由でスポーツにしました。

最初からちゃんと見ておけよ、という話なんですが、スポーツを選んでもフリーを選んでも内容はほとんど一緒で免除される検定は1つ(マルチピッチクライミングとワークレスキュー技術講習・検定)だけ、金額的にも5万円(その検定を受けるための費用)しか違わないんですよね(笑
講習の内容も今の段階ではフリーとスポーツを特に分けて行うところはありませんでした。

一応スポーツとフリーの場合は書類選考の段階で求められる能力が違っていて

・スポーツクライミングインストラクターで求められる技術水準

「人工壁で5.11c 以上のレッドポイント30 本以上、および5.11a 以上のオンサイト20 本以上。
岩場でスポーツルートで 5.11c 以上のレッドポイント 30 本以上、および 5.11a 以上のオンサイト20 本以上。
トラッドルートで5.10a の完登5 本以上。」

・フリークライミングインストラクターで求められる技術水準

「人工壁で5.12a 以上のレッドポイント30 本以上、および5.11c 以上のオンサイト20 本以上。
岩場でスポーツルートで 5.12a 以上のレッドポイント 30 本以上、および 5.11c 以上のオンサイト20 本以上。
トラッドルート5.10c 以上の完登10 本以上の経験。
下記各5 本以上(全体の5 割以上はリードしていること)
3 ピッチ以上のスポーツマルチルート、3 ピッチ以上のトラッドマルチルート。」

となっているんですが、僕の場合はどちらも満たしているので、今更ですけれど1回で済ませておけばよかったなーなんて思う次第です。スポーツが取れればフリーに資格を移行する場合は「マルチピッチクライミングとワークレスキュー技術講習・検定」以外の検定・講習は免除されるので来年移行しようかな。
「スポーツクライミングインストラクターです!」の方が今風ですけど、「フリークライミングインストラクターです!」って言いたいです(笑

資格についての説明の所で
「有償で行うことが出来る」
なんて書いてあるので無いとやっちゃいけないの!?実はヒローズアップは違法なの!?とか思ったりしますが、フリークライミングインストラクターという資格は国家資格ではないのでその資格が無ければ仕事をしてはいけないという法律が無く、違法行為ではありません。

例えば鍼灸を行う人は「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」という法律で「医師以外の者であん摩、マッサージ、指圧、はり、きゅうを行う場合は免許を必要とする」と定められているので持っていない人が上記の行為を行ったら違法行為になるわけですね。(ここらへんの言葉遣いとか説明合ってるかな・・・ちょっと違ってるよ!という方は教えて下さい)
(*あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律 - wikipediaより抜粋)

更に自信がない領域に踏み込みますが、wikipedia先生によると一言に資格と言っても「国家資格」「公的資格」「民間資格」と「国際資格」という4種があり、そのうち「国際資格」というのはほとんど呼称だけの話で特に明確な定義は無し。また、「公的資格」と「民間資格」については境界線が非常に曖昧という事なので結局「国家資格」かそれ以外の資格という区分しか意味があまり無いという事になりますね。

そして「国家資格」に関しては「国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明されるもの」(*資格 - wikipediayより抜粋)と定義されています。法律で守られている資格という事です。

それに対して「公的資格」「民間資格」はもちろんそれぞれに定義はあるもののどちらも法的な制約は無く、その団体の名声、信頼度がそのままその資格の価値に繋がるといえるでしょう。

ちなみに公益社団法人 日本山岳ガイド協会は民間団体なのでこの団体が設定している資格も当然「民間資格」という事になります。

ここでさらに疑問が湧いてきて、公益社団法人ってすごく国や地方に関わりのある組織っぽいけど、民間団体なの?という今まで持っていた疑問を解決するべく調べてみました。

公益社団法人って何かを一言で言うと
「公益事業を主に目的としている法人」
という事で、みんなが必要としている事を事業としている法人の事のようですね。
「公衆の日常生活に欠くことのできない事業」をしている、と書いてありました。

で、公益社団法人というのは国や都道府県が認めた一般社団法人、という事みたいです。

じゃあ一般社団法人って何よ?となると
「一般社団法人(いっぱんしゃだんほうじん)は、「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律(平成18年法律第48号)」に基づいて設立される社団法人である。」
(*一般社団法人 - wikipedia より)

とウィキ先生に書いてありました。
いわゆる株式会社といった普通の会社と同じように作る事が出来るのですが、「非営利法人」であるという所がポイントみたいですね。

つまり公益社団法人というのは
「一般社団法人のうち、公益事業を行っていて、国や都道府県に認められた法人」
と言えそうです。

一般社団法人と株式会社の違いは「営利法人」であるか「非営利法人」であるかの違いです。
で、非営利法人って何かというと
「設立者に剰余金または残余財産の分配を受ける権利を与えることはできない法人」
のようですね。

なんか非営利法人って言われるとじゃあタダでなんでもやるの?非営利なのにお金取るの?なんて思ってしまいますがそういう事ではなくて、普通の会社と同じように事業を行うし、利益が出たり出なかったりするし、職員(社員)に給料も出る。
ただ、余分に稼いだ分を株主などで分配する事が出来ないと言うことのようです。

段々説明のコピペ率が上がってきちゃいました(笑)のでこの辺りで脱線は終了!自分なりには今までのモヤモヤが解決してすっきりしたのでOK!

そもそものフリークライミングインストラクターってどんな資格なの?という話は概ね終わっているので今日はこの辺りで。
次回は書類審査&1回目の適性試験について書いていこうと思います。

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