小川山 収穫祭と青鬼祭
週末は土日共に小川山で過ごしました。
先週からさらにぐっと気温が下がって手のかじかみを首筋で暖めながらという感じ。岩のコンディションもぐっと良くなっていて、もっと難しい課題にトライする方にとってはわからないですが、僕にとっては寒すぎず岩がパリパリのこれぐらいの気候が最高ですね。
日曜日は初めて同人青鬼の方たちと「プアプロテクションでロングフォールする(以下 PPLF)」という祭りを実施。こうして多くの人で集まって色々考えながら登る機会は初めてのことで緊張しましたが、最高に楽しかった!
帰りは3連休を超える30km渋滞情報が出ていたのふじもとでご飯たべてゆっくり温泉入って寝てから深夜に帰宅。快適に帰宅することが出来ました。体調的にもこっちのほうが具合がよさそう。
充実の週末でした。
土曜日
あわわと一緒にボルダリング。シャクナゲではペッペ、ススムと合流。物凄く久しぶりに浜にい、よーこさん、うっちーとも会えた!
クジラ岩周辺
ドンキー、トリトンでアップ。アップだけして石の魂の予定でしたが、田嶋ハングが盛り上がっていたので合流。これまでずーっと左足ヒールをかけてスタートしていたんですが、居た人達が全員アンダーで普通にスタートしていたのでちょっと興味が出て挑戦してみたら、体が上がった!でも疲れすぎるのですぐに元のスタートにしました。
毎回ムーブを思い出す所からスタートで思い出した頃には結構疲れてしまうのですが、今回はヒールをかけるまでは滅茶苦茶スムーズで、僕と同じムーブの人が現れたので思い出し作業をすっ飛ばして一気に本気トライ。一度ヒールをかけそこねて落ちてしまったのですが、2度目のトライで慎重に足を上げたところ、ヒールがばっちり決まってマントルは全く苦労せずに無事完登!フリクションが最高に良くて右手のパーミングも左手の甘いカンテも全く抜ける気がしませんでした。予想外にサラッと登れてしまったので動画無し。今度再登しないと。
あわわは体調があまり良くないらしくてちょろっと穴社員を触ってからは寝ていたのですが、移動前に芋掘り(1Q)に果敢に挑戦。この課題は少し狭いスタートからデッドして棚に手をだす1手ものの1級なんですが、リーチがあれば簡単と言われている課題。そんな課題になんとリーチ147cmのあわわトライ!
本当にいい部分にはとても届かないのでちょっと下を狙ってます。あとちょっとなんだけどなー。
上からも。
うーん、惜しい!
石の魂
田嶋ハングをさらっと落とせて上がったテンションでそのまま突入!人がたくさんいたおかげでマットが充実、安心してトライすることが出来ました。すぐ隣の黄泉(3D)をトライしている方もいて、あと1手ぐらいに見えたんですが、まだ遠いのかな・・・?
到着するなり1トライ。完全にスタティックにポッケを取りにいけたんですが、ポッケの痛さにびっくりしてしまってフォール。そして気持ちを入れなおしての2トライ目。
今度はがっちりポケットを保持して完登!さくっと登れたことに気をよくしてそのままランジバージョンも落としちゃうよー!って思ってトライしたんですが、全然距離が足りませんでした・・・。ビビってるのかなー。いまいち力が上手く伝わってない感触なんですよね。
あわわは僕と同じスタンスだとポッケに届かないので2手目をとってからの足をさぐっているのですが、なかなかいいのが無いですね。一応最後にこれか!?と思えるようなスタンスを見つけたものの、体を上げきれずタイムアップ。でももう少しで登れそうな気がするなー。
シャクナゲエリア
僕のお目当ては忘却の果て1(1D)、あわわは神の瞳(1D)です。ついに狙っている課題のグレードが一緒になってしまいました。嬉しいんだけどちょっと悔しい。そんな気持ち。
こちらのエリアのコンディションは悪くないんだけど別に良くも無いという感じ。まだまだ緑も生い茂ってるしコンディションが上がってくるのはもう1ヶ月ぐらいかかるんでしょうか。風が抜ければいいんだろうけど、葉っぱがあると意外と風通し悪いですよね。
到着するなりスーパーな報告が!なんと
ペコマが大いなる河の流れ(2D)を完登!
すごすぎるー!初めて来た小川山で岩を見て以来こんなの人が登れるのか・・・?って思ってましたがまさかまさかこんなに身近に登る人が現れるとは。
さらにススムもあっさりと忘却の果てを登ったとのこと。凄いのはこれだけじゃない。
ペコ 大いなる河の流れ(2D)、犬小屋(2D)、虹の入江(1D) 計5段
チッペ フィロソフィー(1D)、ラブリートラバース(1D) 計2段
ススム ラブリートラバース(1D)、忘却の果て(1D) 計2段
ちょっとちょっと、僕の成果が霞んできましたよ?
これは負けてられない!と忘却の果てに打ち込んだものの、結果は惨敗・・・。右手の小指の皮、左手の中指、薬指を猫パンチ、左手の親指の付け根と手首にリップ抑えた擦り傷と傷だらけになって終了!この課題難しすぎるんですけど!
合間を縫ってあわわは神の瞳にトライ。意外と忘却岩から瞳岩って遠いよね。うろ覚えでしたがムーブを思い出してあわわがトライして、修正して・・・。リップに手が届くのか心配でしたが、そこはなんとか届いてあとはカンテの上部を抑えに行く1手!これもリーチいっぱいいっぱいな気がしますけど多分足位置をうまく調整すれば大丈夫!
見てたらやりたくなって僕もトライ。あっさり再登出来ました。物凄く苦労した思い出だけが残ってたけど、やっぱり優し目の初段なんだなーって思えるようになった事が嬉しい。
キャンプ場に帰ってきたら今まで見たことのないような量の薪とただ木を突っ込んだだけの僕の焚き火とは明らかにクオリティの違う焚き火が。そしてその上にはなんとでかい肉塊がつるされてるじゃないですか。もうのっけから鬼達の凄さに圧倒されまくり。
その後出てきた食べ物も飲み物も鬼達の秘めた力を物語っていた。
東北の鬼嫁チッペの手作りなんちゃら(オリーブオイルと塩麹のソースでなんちゃらかんちゃらしたやつ)と芋煮!
フランス料理鬼シェフのカレーとジャガイモとどこからか出てきたバゲット!
下山は真夜中鬼クライマーズの合作カレー!
そしてメインは同人青鬼発起人によるソースしたたる肉塊!
お酒飲まなかったからよくわかんないけど大量のビールとワインと日本酒とウィスキーとかマッカランとかなんとかかんとか・・・。
負けじと僕も最近ハマってるすき焼きをふるまう。ただ煮るだけですけどね。意外と好評で良かった。
ちなみに肉塊は火の上で熱さに耐えたものだけが口にすることが出来る禁断の果実。
鬼たちは包丁1本で火の上に吊るされた肉を切り分けてその旨味を堪能してました。
手袋や箸を使おうとすると一斉にエイドコールが湧き上がるw
岩への思いや登りへの思い、あのルートはどーだ、ここのエリアはどーだと皆が思い思いに語り明かし、一人抜け、二人抜け、いつのまにか日付が変わったところで僕も就寝。鬼たちはアウトドア派なので焚き火のまわりでそのまま寝てた。僕もそうしたかったけど大事をとってインドア派。
初めて会う人も大勢いたけど、ほんとに熱い話を聞くことができて最高にモチベーションが上がった夜だった。
僕はまだまだスポーツルートの話しか深く語ることは出来ないけれど、時期がきたら山に沢に雪に氷をもっと経験してこの人達ともっと深い所で話せるようになりたい。そう強く思った。
日曜日
あくる日曜日。天気は最高気温ちょっと高め。8時にフェニックスの大岩集合だったが、僕とチッペとススムは少し遅れる事にしてシャクナゲ岩へ。funcさんとゆかさんもどっかの岩でジャムジャムしてたらしい。脱帽。
シャクナゲは昨夜と同様それほど良いわけでも悪いわけでもなく、僕は短時間に昨日猫パンチしてたところをさらに深掘りして撤退。
なんか疲労感凄いんだよねー。あっちいってお昼寝すればいいかー、なんてテンション低めで向かった先では眠気もぶっとぶ祭りが開催されていた!
登っては落ち、登っては落ちる鬼達。
残置ハーケン、リングボルト、マイクロカム、ナッツ、トライカム、結び目、ナットなどなど・・・果ては帽子におたまにしゃもじにそこらへんに落ちてた石まで登場して割れ目に突っ込んでみる。
止まったものも抜けたものもあり、プロテクションに対して考えるとても良い機会となった。
また、エイドの仕方やセカンドビレイ時にロックした際の解除方法などの知識を得ることも出来、こうした機会がいままでなかった僕にとってはとても学びの多い時間だった。やはりこうして技術力の高い人達と共に過ごすことはとてもためになる時間だ。参加させていただいた皆さんに感謝。
また、昼頃から周辺にある朱雀岩に移動、朱雀門(2D)はとてもじゃないがスタートも困難だったので右端のカンテからスタートする課題を自分たちで設定してトライ。マットは無かったが下地がとても良かったので登ることが出来た。
動画はあとで追加予定
最後にペコが完登したところでボルダーは終了。黒本にはカンテ3級、右壁2級、というのがあるけれど、ペコが登ったラインは設定されてないような。初登だったら嬉しいね!
存分に遊んで辺りが薄暗くなったので撤収、と思ったら実はまだ15時!ロングフォールの興奮が時間を早めてしまったんですね。
どうしても忘却の果てが登りたくて帰宅組と別れてシャクナゲエリアへ。
シャクナゲエリア
コンディションは朝、前日とどっこい。人は多めでマットは充実。ヤル気は低い。もう猫パンチした指が痛くて痛くて、もうぶつけたくないよー、って感じでした。
ヤル気がはっきり出ないまま忘却の河のスタートをちょっと触ってみたり、そういえば登ってなかった忘却の河の後半部分の2級(マントル)にトライしたらあっさり登れて安心したり、あわわの流れの中に(1Q)の再登動画を撮ったりとウダウダしてました。どーせもう今日は登れないんだろうなって。
でも、ジャックさんの連れの女の子が何度もトライしている姿に自分の気持ちを奮い立たせて再挑戦。右足が何故か凄く疲れていてスタートで抜けちゃうようになってたんですが、足にしっかり集中したらリップまでいけた!が右手の寄せが止まらない。やっぱりあの寄せを安定して止められる気がしない・・・。と思いながら見ていると、その子があっさりと寄せを止めたじゃないですか。そしてそのホールドをよく見ると、あれれ、ピンチ!?みんながアンダーアンダー、と言っていたので全く考慮してなかったんですが、親指がっつりかかりそうなホールドですね?
というわけで気合を入れなおして再トライ。
オープンで引っ掛けるのではなく、ピンチでがっつり握りに行くイメージ・・・。止まった!っていうかめっちゃ持ちやすいホールドですね・・・・。それまでは右手を止めてもほとんど足を動かすことが出来なかったんですが、かなり気持ちに余裕のある状態で足を動かせて、その後のマントルでちょっと苦戦したもののなんとか完登!この課題は周りが既に登っていて、「簡単だよー」みたいな話ばかり聞いていたのでかなり気持ちがめげていたのですが、登れてよかった。僕は簡単だとは全く思わないよ!?(笑
ホールドって持ち方の意識一つで全然保持感が変わってくるということを改めて思い知らされました。
ある程度小川山の初段を登る事が出来たので次からは真剣に二段を狙って行きたいですね。二段っていうグレードにはずっと憧れがあって自分の実力をきちんと上げてから挑戦したいと思っていたのでこうした気持ちになれてとても嬉しいです。小川山でボルダーするのは来年になっちゃうかもしれないけど、二段というグレードを視野にいれて挑戦していこうと思います!