competition sport スポーツクライミング東京カップ 第20回(2013)

スポーツクライミング東京カップ 成年男子5位

東京カップ

GW前半は東久留米スポーツセンターで行われた第20回スポーツクライミング東京カップに参加してきました。
リードのコンペで今回は東京国体のために屋外に新設されたウォールで行われました。
なんと、この壁は6月1日に開催されるリードクライミングジャパンカップでも使われる壁です。
事前に体験することが出来るのは非常にありがたいですね。

この大会は東京都の国体選手選考大会の一つでもあります。

東京都国体代表選手は、本大会、第3回ボルダリング東京カップ、第27回リード・ジャパンカップ東京大会の順位により各種別毎に3名を選考し、その中から正選手2名、予備選手1名を決定する。」(東京カップの説明より引用)
とのことです。

進行
 ジャパンカップのリハーサルも兼ねているのか予選、決勝を二日間にわけての開催。
 初日に予選が開催され、2日目に決勝。
 各カテゴリ予選上位8名が翌日の決勝へと駒を進める。
 予選、決勝ともにOS1本で成績が決まる。

予選
 成年男子は12人がエントリーしたものの、2名が棄権したのでなんと10名で予選がスタート。
僕の出場順は成年男子で2番手と早い順番。OSトライの場合は早めに登ると他の選手の登りを生で見られるので僕は早いほうが好きです。

なんとしても決勝に残りたい、という気持ちも状況も変わっていないはずなのに、12人中の8人が10人中の8人になったら妙に緊張感が増すのはなんででしょうね。

オブザべで何箇所か不安な場所があったのですが、いざ登り始めてみると非常に簡単。逆に完登出来ないとまずいレベルのルート。
しかし、コンペで完登できないのが癖みたいになってしまっていて、後半の傾斜に突入してからのオブザべ不足で追い込まれ、終了点1手前をタッチフォール。

どきどきしながら残りの選手を観戦。完登が4人出たものの幸いなことに同じ箇所でのフォールが多く予選を通過。
2日にわたって開催されるコンペの2日目に出場するのは初めて!人数が少ないとはいえかなり嬉しいです。
この日はほとんど登っていないとはいえ若干ボディ系の筋トレのみで後はしっかりとケアをして翌日に備えました。

決勝
 予選を通過した8名で争われる決勝。
決勝の出場順で僕は1番手。予選の順位発表の逆順でもないし、エントリー番号でもないし、どういう基準だったんだろう。同着の場合は実は時間記録していてそこで決めたのかな?

予選の疲労感が若干あるものの、メンタル的には前日よりも良い状態で臨むことが出来ました。
前日の反省からオブザべもきちんと最後まで頭に入れて完登するつもりでトライ。

予想していたよりも良い登りが出来、下部の垂壁パートは大きく崩れることもなく中間部のレストポイントに到着。
しっかりレストをしていざ後半戦。
後半戦が始まってすぐの遠い1手を最初から決めていたランジ気味に止めて流れを止めずに次へ。
メンタルもフィジカルも良い状態で悪い1手を突破することが出来たので上部まで行ける!
と思っていたのですが、そのすぐ後でブレてしまってフォール。余力があっただけに非常に残念です。

最終的に上位に3名、同着1名(タイムで敗北)で5位になりました。

総括
 体重の調整、体の状態、メンタルの状態と色々な条件がかなり良い状態で参加することが出来ました。
まずはコンペに向けての良い調整を1つ確立することが出来たのはとても大きな成果。
今後はこうしてコンディションを整えて出場したいと思います。

 今回のコンセプトは「手を進めることを優先する登り」でした。いままでのリードのコンペでは「落ちないように登る」ことに意識が行き過ぎてしまって結果的に核心部で落ちる恐怖に負けて何度もためらって結局落ちてしまうことが多く、非常に悔しい思いをしていたんですね。
そこで、2割ぐらいは失敗する可能性もあるかもしれないけど、難しい部分はさっさと通過してより高く登れる可能性を高めることが出来るようにという登りをすることを今回のテーマとしました。

 結局最後までこのコンセプトで攻める姿勢で登ることが出来て、この体験も非常に良い経験でした。
落ちることを恐れるのではなく、最終的に高く登るための攻めの登り。

非常に学びの多いコンペでした。
運営に関わった方、参加した選手のみなさん、ありがとうございました。
またよろしくお願いします。

次のコンペはオール神奈川、その次はいよいよジャパンカップ。この1年の成長を全てぶつけられるように頑張ります。

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