Misja pec sport WCL観戦&スペインツアー2013
WCL観戦&スペインツアー その3 スロベニアの岩場にて
今回のツアー初のクライミングは日の出前にKranjを出発してスロベニアの南にあるOspというエリアに行きました!
Ospは大きく2つ岩場があるのですが、そのうちのMisja peac(ミシャペチ)という岩場で登りました。
場所はここらへん。ちょうどピンが落ちているところをストリートビューで表示すると岩場が表示されますよ!
今回一緒に登りに行った尾形さん。「朝日が綺麗やねー」なんて聞こえてきそうな素敵な表情。
端っこにある登りやすそうなルートでアップ開始。といってもついた直後は寒いしツルツルしてるしで出だしは相当ビビってました。
僕は笠原さんが登っているすぐ右にあるPecenica 6b+ 16mというルートを登りました。
笠原・尾形ペアが登っていたルートは上部がレッジになっていて立てるみたいですね。気持ちよさそう!!
続いて今回カメラマンデビューを果たしたさっこ。なんとカメラを持ってクライミング。リードしているところを上から撮影するとほんとカッコイイですよね。僕もスペインに移動してから撮ってもらいました(*゚∀゚)
僕は早くも岩場の真ん中で登りたくなって移動しちゃいました。
Rodeo 7a 18mというルートで本日2本目!大きく発達したコルネの周りを登っていく課題で、まさにRodeo、という名前にふさわしいルートでした。
笠原さんもRodeoにトライ。尾形さん、笠原さんはWC出場後だったのでこの日はあまり難しいのはトライせずに流しのクライミング。
このMisja peac(ミシャペチ)という岩場、どんどん開拓されていて日本からコピーしてきた古いトポには載っていないボルトが沢山あったので現地で情報収集。人間、必要に迫られるとコミュニケーション能力が大幅にアップします(笑
教えてくれている人はスロベニアのナショナルチームの選手なのかなー?もう岩場のルート全部暗記してるぐらいの勢いで何も見ずにグレード、名前、おすすめ度を教えてくれました。さらにはグレード変更されたルートの訂正まで。
朝は閑散としていましたが、この日は日曜日、日が出てくると精力的に登るクライマー達でいっぱいに!
岩場にこんな道具まで用意されてます。素晴らしいですね!日本にも是非作りましょう(笑
( ゚д゚)ハッ! ユージさん!?
どこかで見たような写真そのままの尾形さんが!
この日は夕方から開催されるWCLの決勝に合わせて早めの上がり。
朝早かったので帰りの車の中では後部座席全滅でした。
きたむー。シートベルトって頭支える時便利だよね。安全性的にはアウトだと思うけど!
さて、大興奮のWCLに関してはコチラ(WCL観戦&スペインツアー その2 ワールドカップ観戦2日目(決勝))を読んでもらうとして、テンションアゲアゲで翌日再びMisja peac(ミシャペチ)へ!
この日は月曜日なのでさすがに一日ガラガラでした!
Albanski konjak 6c+ 17mでアップする秀さん。
WCL会場で購入したTrinityのチョークバッグ。なんとこのメーカーはスロベニアチームのチョークバッグを全部サポートしているみたいです。生地が柔らかくてとっくり型なので手が入れやすくてめっちゃ使いやすい!
この日は軽くアップしたらそのまま上部の延長ルートに挑戦。
Gorenjski snops 7a 16m extention 8b 32mです。
7aの終了点直前からホールドが悪くなってきて、終了点直後の7手がいきなり2級ぐらいのボルダームーブ!そのムーブがあまりに楽しくてすっかり魅入られてしまいました。地上16mで頭真っ白にして次の1手を止めることだけに意識を集中して、なんか今もキラキラ輝いて見える。今すぐスロベニアに旅立ってもう一度このルートを触りたい!最高の経験でした。
この日岩場にいたのはウクライナ、と文字の入ったTシャツを着た男の人に引率されているらしき子どもたち。ウクライナのクライミングスクールが遠征してきたとかなんでしょうか?この女の子も8前半とかにバシバシトライ(完登は出来ないんだけど)していて、上部の出来ない部分を1時間以上打ち込んだりと物凄く情熱的に登っていました。
もうこの岩場でボルダーのトレーニングをしているような感じなんでしょうね。やる気出ます!
昨日秀さんが苦戦したルートにきたむーがトライすることになってムーブを伝授する秀さん。
むー「え、ここ左手で押さえて右手クロスですか!?」
秀「そうそう」
とかそんな感じかな?(笑
さて、日が暮れてきたところで改めてGorenjski snops 7a 16m extention 8b 32mにトライ!どーしても8b部分のムーブがしたい!
とりあえず7a(5.11d)は余裕でRPしてー、と思いきや終了点付近が案外悪い!
そして8bに突入するもあっという間にフォール。無念・・・・。
そこからトップアウトを目指すも最後のハング部分が突破出来ずにタイムオーバー。
来年待ってろよ!!
ビデオ撮影に余念がない秀さん。これSONYさんからCMもらえたりしないですかね?クライミングツアー supported by SONYとかとか!(笑
この日の〆は初日に僕がどはまりしたChiquita 8a(5.13b) 23mに秀さんがほぼOSでトライ。下部から信じられないような強度のムーブを次々と繰り出して魂が擦り切れるような登りで完登。一撃!ほぼ、っていうのは前日に僕のビレイをしてたからなんですけど、まぁ、全くムーブ違うので完全にOSですね。
改めてこの岩場で秀さんの強さを感じたなー。
前日少しハマった7c+(5.13a)をきっちりRPしつつ、これ得意系だと思うんだよなー、と言いながら短しい感じの8a+をOSしてOSグレードの更新、さらには8aを本来のムーブより遥かに強度の高いムーブでOS・・・。
いやー、やっぱりコーチって凄いんですね!(笑
Misja peac, Osp , Slovenia でのクライミング
ミシャペチ
1日目
Pecenica 6b+ 16m OS
下部がちょっと緊張したけど慣れてしまえば多分大丈夫。
Rodeo 7a 18m OS
とても気持ちいいルート!名前がぴったり!
Hugolina 7b+ 24m
核心まで到達するもムーブが起こせずフォール。
Chiquita 8a 23m
下部もさることながら上部が1箇所めちゃくちゃ悪くてしんどい。すぐには難しそう。
2日目
Albanski konjak 6c+ 17m OS
アップ向き。登りやすいです。
Gorenjski snops 7a 16m
同extention 8b 32m
Gorenjski snops 7a 16m RP
同extention 8b 32m
たった2回しか登ってないのに今も7a終了直後のムーブ、ホールドの感じがはっきりと思い出せる。こんなにルートがキラキラと光って見えたのは初めてかもしれない。このルートが登りたい、というよりもあのムーブやりたい!っていう気持ち。不思議なきもちだなー。
さて、いよいよ次はスペイン編に突入!
待て次号!