[competition] PUMP2 RULES OF POWER
7月31日に行われたPUMP2川崎店でのボルダリングのコンペ、「RULES OF POWER」のミドルクラスに参戦してきました。全部で4クラス(ビギナー、ミドル、マスター、エキスパート)ある中で下から2番目のクラス。そろそろ1年近くミドルに出ているので、今回でミドルを卒業するつもりで本気で調整して挑みました。
【概要】
ざっくり説明した通り、全4クラス(ビギナー、ミドル、マスター、エキスパート)に分かれてのコンペ。定員は各40名だけど、ビギナーとエキスパートは20名程度だったみたいです。各クラス予選はセッションで前後半50分、決勝はベルトコンベア方式で3課題で競いました。
セッション方式というのは参加者全員で一斉に登って人の登りも見ながら課題に挑戦する事が出来る、普段のジムで登っているような方式。ベルトコンベア方式というのは各課題トライ時間が4分、課題と課題の間の休憩も4分とどんどんトライする方式で、他の人の登りを見ることが出来ません。
【予選前半 11/14】
立ち上がりの数トライは調子がいまいちでしたが、終わってみれば11完登といい感じ。最近のトレーニングの成果も色々と発揮出来て、いつもならムーブが硬くなってしまう所をリラックスして登れたような気がする。ジムに慣れているっていうのも大きそうだけど。
【途中休憩】
コンペに参加する楽しみはもちろん、優勝を目指して競う全力で登る事だと思いますが、他にも色々と楽しみがあります。その一つが応援。自分より強い人も弱い人も、全力で課題にトライしている姿はついつい声を張り上げて応援してしまいます。
もう一つ、僕はこっちもかなりメインの楽しみだけど、コンペに出るぐらいクライミングが好きな人達と仲間になれること。普段のジムでも同じ課題に打ち込んだりしてると自然と仲良くなっていることがあるけれど、コンペだともっと仲良くなりやすい。途中の時間で簡単な課題、難しい課題の登り方を情報交換したり、励まし合ったり。
【予選後半 13/14】
11完登してれば決勝安泰、という声もあったんですが、最低あと1課題は落とさないと厳しいんじゃないかという感覚があったのでじっくり後半もトライ。レスト直後のトライではサクサクと進んだものの、痛恨の終了点タッチ落ち。その後は全く手が進まず、気持ちばかりが焦る。
少し休んで再トライのために並んでいると「今日は店長から許可とったんで上裸OKです!」とMCが入り、あんまり煽るものだからつい上裸になってトライ。これが良かったのか今まで落ちてたのが嘘のように手が進み、終了点をがっちり保持。そのままの勢いでもう1課題を完登し、13完登。一番奥のルーフ課題はちょっと手ごわそうだったので放置して後半戦終了。
【再度休憩】
この決勝までの休憩中に、ゲストクライマーとして参加していた安間佐千君と伊東秀和さんのトークショーがありました。
安間君は言わずと知れた昨年のワールドカップ総合2位という世界屈指のクライマーですね。伊東さんは自身も現役のクライマーながら、現在はコーチ業に比重を移して活動されている方で、安間君のコーチの他にも数多くのユースの面倒を見ています。一般の人にも教えていて、僕も前期から参加しています。(詳細はこちら)
どの話も非常に面白かったのですが、一番印象に残っているのが食事に関する話。安間君は食欲とは関係なく必要なものを必要なだけ摂取するとのこと。小さな頃からお母さんが非常に食事に気を使う方で未だに肉が好きじゃないというのが驚きでした。彼の体を見ると凄く納得感はありますけど。
逆に伊東さんは食事をする事が好きで、あまり厳しい節制をすると精神的に弱ってしまうからちゃんと食べるようにしているそうです。コンペの前などは二日ぐらい前から体に入れる質量を減らして短期的に体重を減らすとのこと。循環させることを意識している、と何度も繰り返してました。色々なアプローチがあるのが面白いです。
【決勝】
1課題目はムーブが頭から飛んでしまってK点1撃、完登2撃。2課題目はちょっと悪い課題でK点2撃の完登出来ず。3課題目は最後の1手が少し遠かったものの、1撃。見ていた人からおそらく3位だろうという話を聞いたものの、最後の発表があるまで落ち着かず。とはいえ出し切れたと思うので気持ちを切り替えてエキスパートの決勝を楽しみました。凄く難しいと思うけど、3年以内にあそこで戦えるようになりたい。
【結果】
ミドル3位に入賞する事が出来ました。今まで参加したコンペの中で最も体調良く望めたコンペだと思います。1週間のアルコール断ち、前日1日のフルレスト、当日のアップも含めて休みすぎず登りすぎないペースをうまく作ることが出来た。次回以降のコンペでもこうした体調で挑めるよう、今回の調整を忘れずに行きたいです。