近況と伊東スクール4の10
ブログを書いていない間に色々やった。ベースキャンプのリードコンペで4位になったり、初めて瑞牆でリードしたりボルダリングしたり、入川渓谷の真の沢で沢登りして荒川源流の碑を見たり。沢登りでは沢靴を履いたリッキーが平地と変わらずに歩ける場所も、雨の日のコンビニ前のタイルで本気ですっ転ぶ素敵なアプローチシューズのおかげで本気トライに早変わり♪基本4足歩行で場所によっては苔の中に手を突っ込んでぬめるガバを保持しながら5.13にトライするぐらい集中して体重移動をしたりと沢の難易度を大幅に上げて満喫した。
沢登りをした直後から非常に腹の調子と体調が悪く、久しぶりの長時間歩行でバテたか岩魚を刺身で食べて当たったか川の水にやられたか、と思っていたらついには蕁麻疹が出て久しぶりに病院に。病院の診察は5分で終わって、抗アレルギー剤と腸関連の薬を全部で5種類も出されたけれど、3日間悩まされた蕁麻疹は抗アレルギー剤を飲んだら5分で収まった。あの3人を見ていると忘れがちだけれど、やっぱり医者はすごい。
にも関わらず腹の調子は相変わらず芳しくなく、珍しく頭痛はするわクライミングジムに行くのも面倒なぐらい無気力だわ食べると下すわでこのままやりたい事もままならないままこの先50年を生きて行くのだろうかと暗い気持ちになったりしたけれど、伊東スクールに向かう道中暇なので本気を出して原因を考えたところ、最近の菓子パン&マカダミアナッツチョコレート生活による栄養不足によって引き起こされているという線で間違い無いだろうと思い至り、やはり人は甘い汁だけをすすって生きていく訳にはいかないのだ、と心を新たに明日を生きる決心を致しました。
夏場は滝のような汗がとめどなく流れて落ちて行くので、クライミングの始めと終わりで顔の大きさが変わる程度にミネラルと水分がが垂れ流されており、どんだけ補給しても補給しすぎることは無いという心持ちで積極的に口から栄養を詰め込みたいと思います。具体的には高いけど野菜食べる。
さて、秀さんがアルコから帰ってきたので、2週間お休みだったスクールが再開した。行く直前まで全然リードをしていなかった自分を思ってスクール休みたいぐらいの気持ちにかられたけれど、スクールより楽しい事は何一つ思いつかなかったのでスクールに行った。やっぱり甘い汁だけをすすって生きていきたい。
最初はボルダーでじっくりアップ。アップの必要性と難しさについて話をしながら簡単なボルダーをやっていった。
・システマチックに時間で区切ることが大事
・最初から負荷の高い運動をやらない(陸上競技みたいに。秀さんはトレーニングの時に陸上を例に出すことが多い)
・登らない時間をきちんと取る
・最初の10分は全く張らないようなつもりで簡単な課題を断続的に、もしくは10分壁に張り付く(この時にムーブを疎かにしないこと)
・次の10分は上半身のストレッチ(時間がなければ5分とかに短縮)
・次の10分は少し大きな運動を意識する(最初の10分でやった程度の難易度の課題で可能な限り手を飛ばすとか。自分で適度な課題を考えているとその間に時間が過ぎてしまったりする)
・次の10分は下半身のストレッチ(時間がなければ5分とかに短縮)
・次の10分は少し指先に悪い系の課題(最初の難易度から1つあげて垂壁から薄被り程度に、傾斜がつくとガバになってしまうため)
最初の1時間が非常に大事だと、特に練習時間が少ない場合は登り始めを早くしたほうが良いとのこと。
また、毎回自分でアップの仕方が決まっているとコンペ等の時にも自分の体をきちんと調整することができるし、アップ時に体と対話することも非常に大切。
そしてそのままボルダーオンリーで瞬発系のトレ。もちろんそれを見越してこの2週間ボルダーの練習に励んできた僕は調子もばっちりで、最初に作ってもらった3つの課題はどれもほぼ1撃。自分でも思いの外止めることが出来て、この2週間のボルダートレの効果を実感。自分の意識と動作のずれは随分解消できた気がする。その事も大事だけれど、持久系のトレ足りてませんよね?とあっさりバレてちょっと負荷高めの持久的なボルダーに。
3種類の長物を作ってもらってそれぞれ1分インターバルでトライ。スクール内では十分な休憩を取ることができないけれど、普段やる時はそれぞれ10分とか15分とか充分な時間をあけてから開始する。
・毎回のトレーニングの締めに使って出しきるようなピンチ系の片道9手の課題(追い込む時は1分インターバルで1.5往復とかする)。易しめ。
・負荷高めのスローパー系15手(比較的通せたので難しいバージョンも有り)
・負荷高めのカチ系15手
最後は家に帰ってから懸垂して〆。
やっぱりスクールがあると気持ちがぐっと引き締まるし1週間のメリハリもつくし、自分が最近やっているトレーニングの相談もできるし、僕のように心が弱くて自堕落な人間にとってコーチの存在はとても大きい。
これからも伊東さんについて練習していきたい。