competition ウェストロック

Stone Master(ウエストロックコンペ)

ウエストロックで行われたStone Masterというコンペに参加してきました。
ボルダリングのコンペは今年の2月に開催されたベースキャンプのコンペ以来6ヶ月ぶり!
最近はリードのトレーニングばかり行っていてボルダーでの自分の成長があまり感じられていないのと、ウエストロックに行ったら2級が全く登れなかったので最初マスターで申し込んだにも関わらずミドルでの挑戦となりました。前にミドルは卒業!と言っていたのになかなか思い切ってマスターに上がれません。心が弱いね!

さて、今回出場している知り合いはビギナーにえり、ともちゃん、すすむ。ミドルにけんた、リッキー、僕。
ビギナーの予選の受付が8:50からで開始が9:45、ミドルは10:50から開始だったのですが、アップの事も考えて8:00には会場入り。
実は朝目が覚めてしまったのといつも通りの状態に持って行きたかったので1時間ほどジョギングをして体を温めておきました。

会場に到着すると暗幕に囲まれたエリアが!独立した2面の壁が中にあるのですが、この暗幕の中が選手控室でありアップ場所でありアイソレーションルームであるという事。アップが出来る場所があるだけありがたいのですが、垂壁とスラブしかないのは残念です。

とはいえ、最近登る前に必ずやっている秀さん流のアップをゆっくりと体を伸ばしながらやったら準備は万端。ビギナーの応援をしつつ逸る心を抑えます。ビギナーは10課題50分です。

ちびっ子二人組はリーチで苦戦しつつも情熱的にトライ。

クライマーに成り切れないすすむも勢いでトライ。

ビギナーは結局全完のみが決勝に通過というレベルの高い予選となりました。それでもみんなあと一歩で決勝進出だ!がんば!(順位発表はミドル、マスターの予選が終わってから発表されました)

続いてミドル。見れば見るほどどの課題も難しそうに見えるし周りの人は強そうに見えるのはメンタルの問題なんでしょうか・・・。ちなみに今回は参加者34名で10課題70分でのトライでした。ウエストロックの壁を5面に分けて、各面2課題設定されているという感じです。

とはいえ、始まってしまえばそこはミドル。勢い良く一撃して行きます。

みんなどこ向いているんでしょうか。心は既に次の課題へ、という感じ。
面白かった課題としてはハリボテに座って両手を離してゴール、という課題がありました。

みんなこんな感じのムーブだったのですが、設定者による正解ムーブがこちら

さすがにこれを初見で思いつく人はいなかったようです。

ミドル、マスター共通課題の中に2個難しい課題があり、そのうちの1つを登り損ねて9完登10ボーナスで予選通過となりました。予選通過は9完登10ボーナスが4人、9完登9ボーナスが1人の計5人です。9完登9ボーナスの方は見た目にかなりおじーちゃん(本人もみんなの倍ぐらいだよ!と言っていた。後にtwitterでフォローしていた @Boulderinger さんだと判明)にも関わらず、4人が落とせなかった課題をかなり予選のはじめのうちに落としていてとても強かった!

決勝はキッズ、ビギナーが最初に行われるため、予選終了した後かなり時間があいてしまいました(4時間ぐらい待ったかな)。決勝開始1時間前から30分ほど軽くジョギングをして体を温めて挑みました。
予選はセッション形式でしたが、決勝はサドンデス方式で最初に1分全員でオブザべ。その後順番に持ち時間3分(時間外トライ無し)で登るという形式。完登すれば問答無用で通過、完登できなければ5人から3人、2人と人数が減っていきます。

全員でのオブザべが終わった後、皆緊張して自分の出番を待ちます。ここでなんと、決勝1番手だった@Boulderingerさんが1課題目を一撃。盛り上がる観客。続けて2番手のリッキーも一撃!猛烈に緊張した上での3番手の自分のトライ。

なんとか一撃!下部の黄色いでかホールド、上部のうめぼしホールドでのマッチが非常に緊張しました。
この課題はうめぼしホールドで苦戦してしまい完登を逃したけんた以外の4人が1撃して2課題目に進出。

2課題目は一番奥のルーフ部分に設定されており、ガバがメインながらも足技を駆使しないと登れない課題。
ここは1番手、2番手ともに手応えが不十分という感じで迎えた順番。アイソレーションでの雰囲気から登れれば進出という核心を持っての挑戦です。

ルーフの抜け口の核心を突破することが出来ず、さらに保持も出来ていないという状況。この時点で3課題目への進出は絶望的かと思われました。が、なんとリッキーを除く全員が右面にある青いホールドを保持出来ずに落ちており同着であることが判明(ジャッジ結果は公表されていないため、予想です)。まさかの4人全員決勝3課題目に進出となったのでした。

3課題目は薄かぶりにあるトラバース課題。1番手の@Boulderingerさんがどうやら完登を逃した様子。
ここで完登すれば優勝への可能性が俄然アップします。決勝2課題目で順番が入れ替わったので2番手での3課題目トライ。

まさかの1撃!後はせいいっぱい落ちろ光線を出して決勝を見守ります。が、願い叶わず(笑)

リッキーも一撃。2課題目で差が付いていたため、この時点で準優勝が決定したのかと思いきや、完登=進出という構図がここでも有効だったようで、スーパーファイナルが設定されることになりました!クライミングを初めてずっと目標にしてきたうちの一人であるリッキーと肩を並べてスーパーファイナルに出られるというのはかなり嬉しいです。

そして迎えたスーパーファイナル。
ここでは方式をさらに変更して1トライ毎に決着をつける方式に。なかなか盛り上がりそうな方式ですね。

先に僕がトライ。

最後に左手を止めたところまではオブザべ通りだったんですが、そこから先の予想が甘かったのと、左手を止めた安心感からかなり雑な1手を出してしまいフォール。

続いてリッキーのトライ。

僕が落ちた箇所できっちり足を上げてオレンジを保持!この瞬間優勝がリッキーに決定しました。

ミドルで出るからには当然優勝!と意気込んでここ最近のコンペでは一番体重に気を使うことが出来ました。結果的には準優勝で終わったわけですが、こうしたメンタル面での追い込みは決勝に行けるかどうか解らないグレードでは得ることが出来ないですね。コンペに出る際に「どのグレードに出るか」という事で一番悩みますが優勝を目指せるグレード、決勝に出て当たり前のグレードにトライすることも自分が強くなるためには必要ですね。(かといってそればっかりでは良くないと思いますが)


その後は駅近くにある「宿場」という飲み屋に移動して打ち上げ。非常に安くて美味しいお店で、たらふく飲んで食べたのに一人3000円程度。こんなお店が渋谷にもあったらいいのになー、なんて思いつつ。コンペ後の枯れた体に嬉しい量のお店でした。

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