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走るって難しい2

続いた!

次に走りだしたのはもうクライミングをしてからだと思う。
クライミングを始めてから走ろうと思うタイミングは数限りなくあるけれど、続いたのはそのうち4回ぐらい。

1回目 富士山に登る体力づくりのため。
 クライミングを始めたタイミングで孤高の人という本を読み、その世界に魅せられ、加藤文太郎という人物が何故あそこまで過酷な環境に惹かれていくのかがわからず、わからなすぎて山に登ろうと思い立った。山に登るならとりあえず富士山だろうと(もうちょっと段階ふもうとかその時は全く思わず登るなら富士山だ!と何故かそれしか考えなかった)いうことで富士山に登るなら日本一なんだから今の体力じゃ厳しいかもしれないと2ヶ月ぐらい走りはじめた。ついでに体重減ったらクライミングにも一石二鳥?ぐらいの考えもあったような気がする。
 富士山には絶望してその直後に八ヶ岳に登りに行くのだけれど、その登山がとても楽しく、魅力的でここから山方面にも意識が向かうこととなる。だが、八ヶ岳での下山時に無理をしすぎて左膝を痛め、走ることが出来なくなって終了。

その八ヶ岳の時のスーパー長ったらしい記事が以下。2日目だけで3個も記事かくとかどんだけ楽しかったんだよ!(笑
八ヶ岳縦走(初日)
八ヶ岳縦走(二日目 赤岳登頂)
八ヶ岳縦走(二日目 横岳登頂)
八ヶ岳縦走(二日目 硫黄岳登頂ー本沢温泉到着)
八ヶ岳縦走(2日目 本沢温泉 – 3日目 うみじり駅)

2回目 腕試しビギナー決勝進出、忍者返し完登のため
 上述の膝の件で一度ハマったクライミングから離れ、またインドア派に戻ってしまってその半年後ぐらいにクライミングに復活。まわりの友達に恵まれ、外岩にも行くようになり、コンペの存在を知り、とどんどん深みにはまっていく。クライミングを強くなるためにまた走りだした。
[bouldering] 御岳 忍者返し返し
[bouldering] 西国分寺ランナウト 「The 腕試し2009」

3回目 強くなるため
 2012年の秋口にふとした拍子にスイッチが入って猛烈に走り始め、ついぞ記憶にない58kg台という数字まで到達した。それまでの体重が普通にしていて63-64kgだったのでこれはかなり頑張ったのではないだろうか。ただ、その分体調の管理が非常に繊細になりこれまた記憶にないぐらい体調不良が頻発する冬となった。結局長く続く体調不良にけりをつけるために2013年の1月にきちんと食べ始めたところ崩しがちだった体調が復活。同時に寒すぎて走るのが億劫になり2月半ばにはたまに64kgが見え隠れするように。ちなみにこの時は減量だけのためじゃなく、登るためには基礎的な体の強さを上げる必要があると考えていたためインターバルランニング等心肺系を鍛えるような走り方もしていた。徐々に冬に向かって寒くなる中どんどん蓄えを減らして自然に逆らっていたので体調不良もやむなしといったところか。また、この時は非常に足の怪我が増えてしまい今まで上半身にしか向いていなかった意識が必然的に下半身に集中することとなった。その時の反省は今に強く生かされている。
 これのお陰でジムではなんと5.13cにトライし、1テンまで持ち込み、自分の力がいかに体重に足を引っ張られているのか強く認識することとなった。

4回目 強くなるため
 もう減量の理由なんて強くなるためしかないですよ。ワールドカップを目指すにはクライミングの上達と同時にワールドクラスの肉体を手に入れる事が必須です。目標は58kgで一度安定させてからの55kg。これまで重いからだで登って鍛えてきた筋肉を一気に絞り込んで鋼の肉体を手に入れる。5年にわたって5〜8kgの加重トレを続けてきた成果を発揮しようではないか!ということで今回は続きそうな気がしている。

余計な話が長くなりましたが走ってるとついつい「もっと速く、もっと遠くまで!」とか「あいつ抜いてやろー!」とか「あ、美人のお姉さんだ!」とかついつい本気出したくなるんですがそこは1回深呼吸して目的を考える。あくまでもクライミングが強くなるため、減量のためのランなんです。怪我をしてしまうようなゾーンに踏み込んでませんか?疲れすぎてクライミングに悪影響が出るようになっていませんか?歩くことは悪いことじゃないです。本気でやりたいことはクライミングなんだから走ることぐらいはのんびり手を抜きながら楽しみましょう。

走る人にとってはもう基本のキだと思うんですが、怪我から学んで対策したことは以下。
・走る前にアップ的な走りを入れる(歩きでも良い)。5分〜15分。
・時間が無ければアップとダウンだけで終わることも厭わない。
・走ってる最中に無理をしない。適当に手を抜く。
・走り終わったら膝まわり、太もも周り、足首周りをストレッチ。全部で10分程度で終わらせられるはず。
・走り終わったらシャワーを使った軽いクーリングをする。水シャワー1分、温シャワー1分みたいな。これ夏になったらどうしたらいいだろうか。
・走った後はダウン的な走りを入れる(歩きでも良い)。5分〜15分。

また、クライミングにおいても下半身に目が行くようになりました。特に強く思っていることは下半身のアップ不足。
ジムで簡単な課題何個か登ってアップ終わりにしてませんか?ついついジムにきたらすぐにみんながやってる面白そう(難しそう)な課題に取り付いてませんか?簡単簡単、と思いながらつい3級とかに取り付いてませんか?
ヒールフックやトゥフックなど、面白そうな課題ほど足技を多用する場合が多いと思います。その時に使う筋肉は簡単な課題を登っても刺激されず、冷えて固まったまま。その時にいきなり無理な負荷をかけると怪我につながります。ゴムバンドを使って足を動かしてみたり、その場でジャンプしたり、簡単な課題の時に下半身を大げさに使ったり、手と同じようにアップしてあげることが怪我の予防、そしてパフォーマンスのアップにつながると思います。

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