boulder 御岳

御岳で嶺の夕と彩雨を登った。

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月曜日がたまたまお休みになったので岩に飢えているあわわに岩を触ってもらうべく家族で御岳。

まずはジャンピングフックがやってみたいという事で中洲ボルダーへ。
釣り人もほとんどおらず、先客3名が日向でのんびりお昼ごはんを食べていてとても良い雰囲気。
かと思いきや

管理人の方?が現れて
登るなとは言わないけど、という前置きをしつつ
「釣り人のために整えているんだから邪魔になるような荷物の置き方はするな」
という事をとても険悪な口調でおっしゃっていた。
(この時はそれほど通路を防ぐような状態ではなかったように思うのだけれど)

よくよく見るとジャンピングフックの下はすごく掘り下げられてちょっとでも水位が上がったらマットが敷けない状態になるように見える。
考え過ぎかもしれないけれど、これだけ形が整えられている場所でこうなっているのはそういう事なんだろうと思う。

新御岳トポに載っていないのもそうした事情なのかもな。

まぁなんというか、中州ボルダーはもう無かったことにして登りに行かないほうが平和かもしれません。お互いにとって。

追記 20180107) 友人のK氏からFacebookにコメントをもらいました
「岩の周りが釣りの有料エリアになったこともあり、シーズンは原則立ち入りないようにとのことでした。」
とのことです。その話がどういった経緯で誰と誰がした話なのかははっきりしないのですが、そんな状況みたいですので皆様よろしくお願いします。

気を取り直して今回解禁?された嶺の夕・彩雨の岩へ。

この岩は僕が御岳に行き始めた当時にトライしたものの、全く歯が立たず、次は登るぞ!と思っていたら登攀禁止になってしまったという場所なので思い出深いというか懐かしいというか、こうして登れるのはとっても嬉しいです。

嶺の夕は5名ぐらいのグループがトライしていていマットも充分!彩雨もトライ中の方がいてこの岩の人気の高さが伺えます。

この日はあわわが登るのを全力サポート!のつもりで自分は登らなくても良いと思っていたんですが、ちょっとした隙間時間に登らせてもらっちゃいました。ありがとう!

まずは「嶺の夕 1級」。

どうやら僕がこの岩を初めて(というか唯一?)触ったのは2009年12月20日らしい。
ブログにこの岩に初めて触った日の事は書いたつもりだったんだけど見当たらなかったので「尾根の向こう」と「climbing alone」を見て確認(笑
マメに記録を取ってくれていた2人に感謝。


デッドの1手で取る場所をミスって2トライ目で完登。(動画だと切れてますがもっと左下のスタートホールドから始めてます)

記憶の中のこの岩はとてもとても大きくて、高くて、ホールドもそんなに良くなくて、みんなが完登していくのを羨ましさと怖さとを持って見ていた覚えがある。

今の僕にとってどのホールドもポジティブで落ちる要素がほぼ無い課題として登る事が出来た。(それでもリップ取るのは怖かったけど)

かれこれ8年、こうして昔の課題と向き合うことで自分の成長を実感する事が出来る事がとてもうれしい。

これから先多くの人がこうした体験を出来るように限りある岩資源を大切にして皆で守っていきたいですね。

そうそう、登っている人にかける声援について、少し考えてみて欲しい事があります。

「ガンバ」「まだいける」「行けばガバだ」「手を出せ!」
などなど、いろんな声援があって、それに背中を押されて1手とめた経験がある方も多いでしょう。
人から応援される事で自分の限界を突破して完登する。素晴らしい経験です。

ただ、一つだけ忘れないで欲しいのは「高い場所にいる」という事。

当たり前ですが、岩は登れば登るほど高い場所に到達します。
登れば登るほど力が失われて余裕が無くなり、出来たはずの事ができなくなります。

そして高く登れば登るほど、着地時の衝撃が大きくなります。

そんなの当たり前だと思うかもしれません。

でももう一度考えてみて下さい。
一番高い場所にいる時に無理に1手を出してコントロールを失ってマットの外に落ちたらどうなるでしょうか。

「怖い」気持ちはとても大切です。
「怖さ」を感じる事は自然なことです。
「怖さ」が原因で1手出せない事は恥ではありません。

登っている当人が「怖さ」を感じて降りたい時にまわりに押されるように1手出してしまったらどうなるでしょうか。

登っている当人から「怖さ」と向き合う大切な瞬間を奪ってしまったらどうなるでしょうか。

声援が悪いと言っているわけではありません。僕もその声におされて完登した事は何度もあります。

ただ、今一度考えてみて欲しいです。
その相手が無理を押し通しても良い段階にいるのかどうか。

これからも楽しく登り続けるために。
ちょっとだけ考えてみて下さい。

と真面目に書いたけどようは

「嶺の夕まじ高いからみんな超気をつけてね!!」

って事です。

では話を戻して、続いて「彩雨 初段」。


リップ前のサイドカチがしっくり来なくて何度か落ちてしまったけれど、こちらもまぁあっさりと言って良いだろう雰囲気で完登。

随分強くなったなぁ、という思いと8年もやっててこんなもんなの!?という思いと両方ありますが、これから先も自分の成長を信じて前に進んでいきたいと思います。

さて、ちびっこあわわ氏は嶺の夕にトライしてみたもののどこもかなりパッツパツなので少し時間がかかりそう。
全国のちびっこファンの皆様、「ちびっこによる」動画再開までもう少々お待ち下さい♪

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