boulder 瑞牆

GW後半 瑞牆ツアー

GW後半パート2
瑞牆でボルダーを巡って来ました。
5/2,5,6の都合3日間。5日は鳳来でのクライミングと移動の疲れでぐったりしていたので実質2.5日。

元々はアワワが燃えた地図(2D)をやりたがっていたのがきっかけだったのですが、結局僕の方が楽しんでしまいました。

注) 燃えた地図、倶利伽羅、カラクリ、フリークエント・フライヤーズ等に関するムーブ情報を含みます。OSしたい方はスルーしてください。

5月2日
 with アワワ、なえさん
 皇帝岩、燃えた地図

燃えた地図が目的だったのですが、とりあえずアップがてらに皇帝岩へ。
そこそこに人がいて各課題の所にマットが敷いてあってトライしやすい状態でした。

以前(8月ダイジェスト)にトライして手応えがあったフリークエント・フライヤーズにトライしている人たちがいたので混ぜてもらってトライ。

僕的に核心は二箇所で体を上げて左手でスローパーを押さえた後に右足を腰元に上げてくる部分、その後右足で立ち上がる部分。
トポには特に記載されていないのですが、体を上げた後にちょうどつかみたくなるポケットは使わない方が良いんじゃないか、という雰囲気だったのと実際に使わないで目の前で何人か完登したので僕も使わないでトライしました。去年トライした時はそもそもポケットを取ろうとしても取れなかった記憶があるので取れるぐらいの人は結局使わなくても登れるだろうしどっちでもいいような気がします。

僕はポケットに小指を突っ込んでいるのですが、毎回腱がキーっとなる感じでトライ数が限られる感じのなか、なかなか足上げができずに苦戦したのですが、徐々に足を上げられるようになり、その後の立ち込みも集中力で押し切りました。

アワワがフリークエント・フライヤーズにトライしている間に現れたTickTackさんと一緒にブラックエンペラー(1D)にトライを試みるもスタートから手も足も出ず、youtube先生に確認してもやっぱりそのムーブができず断念。コンディションが悪いのか僕が弱いのか浅いくぼみが全く保持出来なくてポケットに左手を出すことが出来ずに敗退しました。

お次はお目当て燃えた地図。
こちらは2名の方が既にトライしていたので混ぜてもらって一緒にトライ。
最初はスタートもおぼつかなかったですが、徐々に安定してきて二段ワンデイなるか!?と興奮するも後一歩のところで完登ならず。
中継のポケットを発見するのが遅すぎましたねー。
とはいえ後一歩なので遠からず落とせそうな感じ!

肝心のアワワは果敢にトライするも色々遠くて大変そうでした。もう少しでスタートからの1手が止まりそうなんだけどなー。

5月5日
 with アワワ
 リス岩、阿修羅、皇帝岩

午前中はのんびり過ごしてから瑞牆へ。
あんまり時間もなかったので比較的近い岩場を見て回ることに。
アワワのお目当てはフリークエント・フライヤーズ。僕は阿修羅。

リス岩でアップしてから阿修羅へ。

デールクラック(3Q)はOSしたのですが、チップクラック(2Q)はどうにもムーブがわからなくて敗退。
どちらもクラックとはいうもののジャムはほとんど使わずにレイバックで登る感じなのかな。

僕達がリス岩に到着した時からデールクラックに取り付いていた人たちがいたのですが、
登り方がわからずに移動しようとしていた矢先に僕がOS。
少し登り方を教えたらそのうちの1名が完登。
一気に盛り上がって結局そのままその方たちはしばらくデールクラックで盛り上がってました。
こういうの面白いですよね。

リス岩の後は阿修羅。
するっとマッチ出来そうだったのですが、やればやるほどイマイチな感じになってしまって結局進展無し。
スタートの右手が痛すぎて何度も出来ないですね。

そのとなりのナーガ(1Q)を売っている人がいたのでそちらに浮気。
色々なジャムを駆使しながら登る感じでとても楽しかったのですが、腕をボロボロにしながら頑張ったのに完登ならず。
うーん、難しい。阿修羅よりもこっちの方が登りたい気持ちです(笑

最後は皇帝岩。
誰もいなくて貸切。夕日と岩と木の雰囲気が素敵。
アワワのフリークエント・フライヤーズは体を上げる所までかなり安定感が出てきてあと少しで足が上げられそう!なんですが・・・惜しいなー。
もうちょっとやれば登れそうですね。

5月6日
 夜岩、倶利伽羅、千里眼、皇帝岩

見ただけ
 美しき日、エレス・アクべ、百鬼夜行

倶利伽羅と美しき日に興味があったので四の谷、三ノ谷方面へ。
まずはアップで夜岩。

何気に初の夜岩でスーパークーロワール(7Q)をヒーヒー言いながらOS。
足を信じて立ち込む感じが久しぶりすぎてガタガタでした・・・。
アワワはガッと足を上げてグッと手でなんか持ってさっくり完登。その場にいた人たちがどよめいてました。僕もどよめいた。

続けて前から登りたかった瑞牆レイバック(5Q)をこちらもガタガタしながらなんとかOS。
いやもうこういうクライミングしてなかったんで怖くて怖くてやばいです(汗

エレス・アクべ、百鬼夜行は初見学。特に百鬼夜行は本当に格好良くて凄い岩ですね!
今度高野聖をやりに行こう。

エレス・アクべも美しき日も全く出来る感じじゃなかったのでそそくさと倶利伽羅に移動。

こちらも移動して自分でオブザべしている時点では全く出来る気がしなかったんですが、
何名かトライしている方がいてムーブを見ることが出来たのと、コツを教えてもらったら出来そうな雰囲気に!
気合を入れてからの3便目で完登することが出来ました。

この課題は自分ひとりでムーブ出しからやったら1ヶ月ぐらい完登にかかりそうだった。
足置きもほんのちょっと横にずらしただけで格段にムーブが楽になったりして、そういうのを自分で探れるようにならないと本当に強くなったとはいえないよなー。
ともあれ凄く楽しい課題でした。

続いて竜王ランジとカラクリにも手をだしたけどカラクリはスタートのホールドが欠けて従来のムーブじゃなくなったという話で急に萎えて放置。竜王ランジはやればやるほどスタートができなくなってしまって断念。苦手なムーブだけに竜王ランジはそのうち完登したいなー。

さらに移動して今度は千里眼に。
前に触った時は全くスタート出来る気がしなかった千里眼がわりと楽にスタートが出来てもう少しでリップに届きそうな感じ。
結局保持する高さまでは到達出来なかったけど、多分秋には出来るんじゃないかな。
そして何故か百里眼が全く止まらない・・・・。高さは十分出てるんだけどなー。これも秋に落とします(笑

最後はアワワのお目当てフリークエント・フライヤーズをやりに皇帝岩へ。
もうほんとに後ちょっとで落とせそうなんだけど、その一歩が届かないー。
足上げるの手伝いたくなる感じ。

さてさて、これでGWのクライミングは終了です。
連日天気も良くて全力で登ることが出来て最高に楽しかった!
心残りといえば小川山に全く行けなかったので青鬼村を始めとした小川山滞在組に会えなかったことかなー。
ま、それはまたの連休でということで。

突然ですが、
課題の難易度って難しいよね。
体の大きさでも違うし、一人で登っている時と複数人で登っている時とでも感じ方が違うし、人が完登したところを見ると登れたりするし、ムーブを知る前と後とで保持の雰囲気が全く違ったりするし。
岩の形は普遍的に同じわけではなくて人が触れば触るだけ形を変えていくもので、グレーディングした当時と今とで全く同じ岩なわけでもないし。

こうした身体的な要因だったり、精神的な要因だったり、環境的な要因だったりで体感グレードは変化する。

だからあんまり「この課題初段としては簡単すぎる」とかっていう話は好きじゃない。
初段の中で優しい、というのはわかるんだけど、初段に相応しくない、みたいな話。
(ある初段の課題の話をしているという体で)

上述したみたいにグレードの体感は人によって全然違うのが当然で、それを安易に批判するべきではないと思うんだよね。
その課題を既に登っている人にとっても不幸だし、これから登ろうとする人にとっても不幸な話だ。
また、そうした安易な批判は岩場を開拓して初登した人達に対しても失礼だと思う。
もちろん、ホールドが欠けて難易度が変わったっていう事に関しては大いに情報を広めるべきだと思う。

上手くまとめられないけれど、
登った人は素直に初段登った!って喜べばいいと思うし、それを聞いたらやったね!って一緒に喜んだらいいよねってこと。
登ったのに「うーん、この課題はあのエリアにあったら*級だな」とか言わなくていいと思うんですよ。
そういうのは胸に秘めて自分の糧にしたら良いと思うのです。

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