初エイド?ハイピークルートとユグドラシルと大ヤスリ岩。
2016/07/01
少し前の事になってしまいましたが7月にペコと一緒に大ヤスリ岩に登りに行ってきました。体のコンディション的にも岩のコンディション的にも自分の最大の力を出すようなクライミングは出来そうもなかったので、前々から興味があった大ヤスリ岩のピークを目指して瑞牆へ。
ピークに立つためにはエイドルートの「ハイピークルート」を登るか、5.12が2本連続するフリーマルチ「ユグドラシル」を登るしかありません。完登したいのはもちろん「ユグドラシル」ですが、花崗岩の5.12は小川山のイエロークラッシュを登ったぐらいですし、ユグドラシルは再登者も少なく情報がほとんどありません。果たして自分にトライする資格があるのか。目標として完登を目指すことが出来るのか。確かめるために「ハイピークルート」を登ってからユグドラシルを触ってみることにしました。
ユグドラシルには前から興味があったのですが、特に調べることもなく、頭の中のいつか登ってみたいルートリストに入れっぱなし。今回行くことになってから改めて瑞牆本での内藤さんの記載や中嶋君のブログ(大腸菌小僧登攀日記 「8月12日 ついに完成、「ユグドラシル」」- http://backtotrad.at.webry.info/200808/article_9.html)を見たりしてその開拓の苦労や思いを感じ、登りたいルートランキングを駆け上がる「ユグドラシル」。
実際の雰囲気は写真メインで御覧ください。
大ヤスリ岩の取り付き到着!いよいよ始まり!久しぶりに見上げるクラックにビビりまくってたので1ピッチ目はペコマにお願いしました。
1ピッチ目はペコマリード。楽勝サクサク!かと思いきや微妙な幅のワイド(いや、ワイドってそういうものなんですけどw)で、フォローだったのに僕は奮闘的な感じになってしまいました(笑
2ピッチ目の終了点から少し上がると岩に囲まれた空間に!なんか箱庭のような雰囲気。岩に切り取られた空の青さが眩しい。
広場から見上げた大ヤスリ岩。なんだか海外に来たようなすっきりした岩にテンウナ!
3ピッチ目。色々なラインで登れそうでしたが僕は左端を直登。快適!
最終ピッチの直前にあるとっても広くて気持ちの良いテラス。もちろん偶然出来たに決まってるんですが、広々としていて過ごしやすくあたかも大ヤスリを登る直前の休憩のために用意されたような場所。
アブミを架け替えながら登っていくペコマ。まだやったことがないのですが、練習がモノを言う感じですね。自分がガツガツ使うかどうかは別として人並みに出来るようにはなっておかないと。
途中リングボルトが折れていてドキドキのシチュエーションもあったみたいですが、グイグイ高度を稼ぎます。
ペコがかけてくれたフィックスをアセンダーで登る。アセンダーを使ってのユマーリングは実は初体験。大ヤスリ岩の中程から見下ろす最終ピッチ取り付きのテラス。うまい人はもっとサクサク登っていくんでしょうけれど、結構手間取りました。
大ヤスリ岩のピークについに到着したぜ!意外と広くてここで夜を明かしたい気持ち。焚き火したら怒られるだろうな。
こんな場所でもつぶやくことを忘れない意識高い系クライマーPE"K"OMA。
大ヤスリのピークから山頂を見ると平日にも関わらず登山者がちらほら。きっと登山者の人達の写真にちーさく今日の僕らが写ってることでしょう!
裏は実はこんなことになってます。なんだか空が綺麗すぎて合成写真みたいですねー。
もし人間がこんなふうに登っていけたらクライミングって流行らなかったでしょうね(笑
最高の青空で日差しが熱すぎるかとおもいきや空気も乾燥してるし風も吹いてるしでちょっとでも日陰になると涼しいぐらいでした。
帰りは大ヤスリのピークから懸垂。全然早い時間かと思っていたら実はもう夕方でした。写真で見ると岩が夕焼け色してますね。
帰り道で見かけた銀竜草(ギンリョウソウ)。不思議に透明感のある色で森のなかでは目立ちますね。腐生植物と言うらしいです。
という感じで大ヤスリ岩を満喫!最高の一日でした!なんとかなりそうなイメージだったのでシーズンに入ったら本気で完登目指したいですね。
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こちらは一緒にいったペコマのブログ。僕とは違った視点なので読むとまた面白いと思います。
大ヤスリ岩でハイピークルートを登ってユグドラシルを触った - pecomaの唄