年末年始の城山通い(前編)
僕は城山が好きだ。
特にチューブロックが大好きだ。
ほんのちょっと登ればキラキラと輝きながら流れる狩野川と、その周辺の平地にひしめく町並み、それらを囲むような小高い山々を見ることができる。
そもそもが少し小高い場所にあるのでビレイしていても気分が良い。
少し目線を横に向ければまるで空に突き出た岩頭を登るかのように見える「生と死の分岐点」が見え、トライする人を見るだけでもワクワクした気持ちになる。
行き帰りの林道も結構好きだ。
帰り道、夕暮れの日差しが黄金色に染めた木々の中を歩いていくのはたとえその日自分の目標ルートが登れていなくても最高の気分だ。
ちょっと視界が開ける岩の上に立って沈んでいく夕日を眺めるのも良い。
是非見てください城山からの眺め。登りたくなるでしょう!?
このところ冬になると城山に通ってリキッドフィンガー(5.13d)にトライするのが通例になっていて、すっかり自分の成長をためすテストピースになっている。
昔の記事を見ると2013年にはすでにトライを開始しているので今年の正月でどうやら6年目に突入したらしい。
(城山リキッドフィンガートライ中 - 2013年3月4日)
この記事内でアップされている動画につい「未完登にもホドがあるだろ!」と突っ込んでしまいましたが、お陰で今の僕が自分の成長を実感出来ています。偉いぞ2013年の僕。
年々進化してるんだなー。うんうん。なんて思いつつもう一つの記事(城山でリキッドフィンガー(5.13d)トライ中 - 2017年2月2日)を見たらその間全く触ってないって書いてありました。あらま。
カレンダーを見直してみた所
2017年の1月、2月、12月に数回
2018年の2月に1回、次が大晦日
2019年の1月1〜3日
というわけで意外と通ってない。
でもすっごい長くトライしている印象。
他の岩場にそれほど行けているわけではないというか、ほとんど冬場の岩場に行ける日は全部つっこんで城山に行ってリキッドフィンガーやっているのだから充分長くトライしてるか。
というわけで、初触りからだと6年、ちゃんとやり始めてからは3年目に突入しました。
話を進める前にどうしても言いたいことがある。
ブログのタイトルもうちょっと考えよう?2013年と2017年でほぼ全く一緒。
ちょっとは考えていただきたい。
とか言いつつ、1ヶ月後あたりに「城山でリキッドフィンガー(5.13d) あと一声」とか書いた記事アップしちゃうだろうな。
それが「城山 リキッドフィンガー(5.13d) 完登」になることを祈ろう。
3年目になったリキッドフィンガー。
正直2018年の後半は触ることは出来ないと思っていました。
きたむーから「城山行きませんか、リキッドフィンガー落としたい」とLINEもらったり
ヒデさんから「今年こそリキッドフィンガーですね!」と言ってもらったりしていましたが、
9月の僕はツナミの12bが登れなかったり、10月の僕にしてもようやく12cが登れたばかり。
さすがに今年は行ったところでなんにも出来ず跳ね返されてメンタルやられるだけだから行きたくないなーと思ってたんです。
ところがなんやかんやと頑張った結果12月にはPUMP2 ツナミの13bがRP体制に入り、12月26日に完登。
ようやく「リキフィンやりに行っちゃう!?」という気持ちになり、色々な都合で年末年始は東京に居残る事になり12月31日〜1月3日と過去最長期間の城山ツアーとなりました
12月31日 with たっちゃん
12月の仕事納めが30日、重い体と向き合いたくないと怖がる心を引きずって城山はワイルドボアへ。
難しい課題に触る時、特に久しぶりだったりするルートと向き合う時はいつもそんな気持ちになる。
これまでの1年の自分を振り返って、本当に自分が進化出来ているのか問われているような。
胸を張れる部分もあれば、やっぱり後ろめたい部分もあったりして怖いような気持ちになる。
そういえば年末に大寒波が来ると言っていた。しかも空はどんより薄曇りで日差しが無いため非常に寒い。
でも、4年ぐらい前に唐突に徳島の恵比須浜で拾い、それ以来机の片隅でホコリを被っていた焼石しやすそうな石をついに家から持ち出して準備は万端。(山専ボトルは忘れた)
着いてしまったからには開き直ってぬんがけしつつの1便目
ぬんがけしながらでも核心突破できちゃうんじゃね?とか思いながらスタートした事あったなーと思いつつ2ピン目でしっかりテンション。以降各駅停車で核心のホールドの持ち方やら足の位置やらふわふわで記憶喪失。
降りてきてiPhoneの過去の動画を見ようと思うも機種変更により最も古い写真は2018年7月。空(息子)かわいい。天使。
インスタになんかアップしてるはず!と楽天モバイルを叱咤激励しつつ過去の自分の動画を漁り、なんとか2018年年始頃のトライ動画を発見。あ、ムーブこっちに変えたんでしたっけ。
2便目
外部記憶から読み出す事によって記憶を取り戻して核心のムーブはばっちり、そうそう、こうだったこうだった。っていうか下からはつながらないものの好感触。これ指がかじかまなければ行けるのではー!とテンション急上昇。
3便目
ちょっと動画取っておいたほうがいいんじゃね!?登れちゃうかもしれないし!と即席スマホスタンドを作成(クライミングシューズ)して撮影開始。
久しぶりの焼石は温度設定が難しい。
登り始めてみるとあれよあれよと高度があがってこれまでにないスムーズさで核心最後の1手に到達。思い切って出した手が止まったー!!!!
よっしゃー2018年最高だぜ!!
と思ったのもの束の間、一瞬「あ、ここは足置き慎重に」と頭の中で声がした、ような気がした時には右足がスっぽ抜けて頭が真っ白になってしまい一切の抵抗が出来ずあえなくフォール。
悲しんでよいやら喜んでよいやら複雑な気持ちを抱えての2018年の締めくくりとなりました。
続くよ!