TIPS コラム column

体重減の甘い罠

2019/01/18


体重が減れば登れる。
これは麻薬のようなもの。

短期的には間違いなく効果が得られる。
でもその体重が当たり前になったらまた体重を減らす努力をする?

今は体が重いから登れない。
体重が元に戻っただけなのに。
いつの間にか発想が逆になってしまう。

薬を飲んでればハッピーで効果がなくなったらノーマルではなくてアンハッピーになってしまう。これが麻薬。

もっと継続的な上達を目指したい。
一生成長していくための方策はシンプル。

クライミングの技術を磨く。
今の体をもっと強くする。

クライミングの技術が今よりも明日少しでも上達している事。
そして今の体が明日少しでも強くなっている事。

これはずーーっと続ける事ができる。
10年前と比べたら筋力は弱くなるかもしれない。
10年前と比べたら登れるグレードは下がってしまうかもしれない。

でも、今この瞬間より明日ちょっとだけ強くなるための努力はいつまでもする事ができる。

クライミングの技術を上達させるためには反復練習が必要。
体を今より強くするためにはある程度の負荷をかける事が必要。

よく筋トレをすると体重が増えてしまうのではないかと心配する人がいるけれど、大丈夫。
筋肉はそう簡単には増えない。

ハードなトレーニングの後に体重が一時的に増えるのはむくんでいるだけだからすぐにもとに戻る。

安心して今よりも明日ちょっとだけ強くなるための努力をしてほしい。
複雑な事をやる必要は無い。

時間が無い人は腕立て伏せ1回から始めてみよう。
ジムに言った時に1回だけ懸垂をする所から初めてみよう。
(姿勢は注意してね!)

あ、そうはいっても全く好き勝手食べていいという話ではなくて、食事に対する正しい知識と自分にとって何が良いかはわかったほうが何かと便利。
そのためには色々な実験が必要になる。

例えば
・朝食(昼食・夕食)を抜いたら自分は調子が上がるのか、下がるのか
・パンを食べた方が良いのか、ご飯を食べたほうが良いのか
・肉を食べたほうが良いのか魚を食べたほうが良いのか
・野菜の量はどの程度が良いのか
・一日の摂取カロリーはどの程度が良いのか
・水分量は
・登る前は何を食べたら良い、または食べない方が良いのか
・登った後は何を食べたら翌日元気が出るか、または食べない方が良いか。

世の中に溢れている知識はどれもきっと誰かが試してよかったと思ったものなのだとは思うけれどそれがそのまま自分に当てはまらない場合も多い。色々と学んで、試して自分によい形を見つけていく事が大切。

結局の所
日々活力に溢れ、健全なメンタルで過ごし、クライミングへの高いモチベーションを保つ事
が何よりも成長に寄与する。

幸せであるためにクライミングを楽しむ。
楽しむためには成長を実感できる事が大切で、成長を実感するためには小さくとも目標があると良い。

クライミングは目標設定がたやすくて成長をとても実感しやすい、幸せになりやすいスポーツだと思う。

なんか最初の話からだいぶそれてしまったような気がするけれど、みんなが自分の成長を、クライミングを生涯楽しめますように!

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